オタク放浪記withハンターカブ

ハンターカブと一緒に放浪したときの思い出を綴ります

免許取得当日に納車され、雨の中40km走って帰宅した男+前後日譚

こんにちは。オタクです。
皆様ご機嫌いかがでしょうか。私はウキウキです。
この度、初めてのバイクとなるCT125ハンターカブが納車されました!



 


ツウェッテでサーチすると、平気で半年以上納期待ちが発生していたりそもそも納入が滞っていたりしており、奇跡的なタイミングでの納車であることを再認識させられました。


ここから少し時を戻しての自分語りになります。

免許取得の動機は「満員電車乗って通勤するの嫌すぎワロタ」という真っ当なものだったのですが、”教習所に入ってから”致命的な事実に気づきます。


家から会社までバイクで2時間弱かかる


もう一度言いますが、これに気づいたのは”教習所に入ってから”です。
一応まだキャンセルは効きますが、若干潔癖入ってる私は、レンタルが嫌すぎて既に技能教習用にヘルメットとグローブを購入してしまいました。こうなるともう正直引き返すのも億劫です。
それならもう免許取ったろうと、新たな趣味にしたろうと、Youtubeでツーリング動画を見始めたりバイク情報収集を始めたりしながら強引にモチベを上げ、免許取得に至りました。
ただ、動機が動機だったので「通勤快速って言われてるくらいだしスクーター乗れればいいべw」と思い、小型AT限定の免許で申し込んでいたのです。趣味に振り切ろうとしている中で選択肢を大幅に狭めることになるため、これは結構大きなやらかしです。ガバは連鎖する。


情報収集の中で、値段デザイン等諸々考えてクロスカブにロックオンしていました。というか直前までクロスカブを買うつもりでいました。
じゃあなんでハンターカブ買ってんだという話ですが、最大の理由は「奇跡と運命」です。
もっとわかりやすく言うと、「どこを探し回ってもクロスカブは9~10月まで納入がなかったのに対し、”一応気にしてはいて、本気で買う気はなくとも情報だけは追っていた”ハンターカブがすぐ手に入る店舗があったため」です。
「え、どうする?マジで買っちゃう?クロスカブ9月まで待てる?いまハンターカブ即決しないと悩んだ意味もなくなるぞ、やっちゃうか?」と電話口で3分ほど熟考()し、購入に至ったわけです。

 


一応購入の検討・決定は教習所を卒業してから本格化し始めたのですが、免許取得まで毎日のようにツーリングや旅のブログを読み漁っており、日々旅ゲと共に文章発散欲求を溜め続けてきました。
文学的露出狂()である私は感情の昂りを感じるとすぐ文章化したがってしまうのです。

 


悶々とした日々を過ごす中、2021年7月9日に晴れて免許を取得することができました。
やる気0社壊人なので有給残数は常時大ピンチなんですが、「落ちたら知能の欠陥以上に有給がヤバい」「というか免許取得即納車のスケジュールにしてるから迷惑が掛かってヤバい」と、必要以上のプレッシャーを感じながらの試験となってしまいました。

 


2020年8月末に教習所に通い始め、卒業したのが2021年6月、当然学科教習の内容なんか抜け落ちてるのに勉強開始より先にバイク購入、勉強のために立ち上げたブラウザでブログ漁りと、最初から最後まで「発動」たっぷり。
ADHDの分際でいっちょ前に不安は感じるので、当日はやたらとささくれ立っていました。


府中で試験を受けたのですが、受験者全員部屋に集めて不合格者を先に退出させるの中々エグいっすね。誰が落ちたか即バレですよ。
「だろうな」と思わされる出で立ちの若年女性が退出する後ろに自分の父親くらいの年齢の男性が続いており、なかなかショックを受けました。


免許交付後すぐに高円寺にあるバイク屋さんへ直行。基本的にネガティブかつビビりな私は、納車のウキウキより初公道への不安が勝る精神状態。平穏は未だ訪れません。


バイク屋さんに到着し説明を受けたのち早速初公道です。
納車直後に40kmもの道のりを走って帰ることになります。
ナビ設定まで見守ってくださっていた店員さんも「そんくらい走ればここから横浜辺りまで行けますねw」と苦笑い。
必要最小限の荷物によくないドキドキとほんの少しのワクワクを詰め込み、家路へとつきます。
バイク屋さんを後にし、いざ公道へ。
走りだすと「アクセルを開けると車体が進む」という当然のことに強い感動を覚えました。
教習所で出すのが怖かったスピードも公道では当たり前。

「うわー運転しちゃってるよ!やべー!」という絶叫をヘルメット内に響かせました。
 


と、感動もそこそこに早速アクシデント発生。
走りながらナビを確認したところ、現在地を示すアイコンが画面上に表示されていません。パニックになりながら近くにあったコンビニに停車しました。
自分で地図をスクロールすると表示が操作した位置で固定される仕様だったみたいですね。こんなとこまでガバたっぷり。


市街地での走行ということもあり、基本的に前の車のスピードを伺いながらの走行がメインでしたが、加速が必要な道路と比べて安心感が段違いでした。
渋滞がストレスにならないのも初心者の特権でしょう。


道が流れ始めてから加速とギアチェンジの感覚を掴みだしました。
不安要素の中に「うまくギアチェンジを扱えるか」という部分もあったのですが、慣れれば楽しいものです。


走行中の陶酔感も手伝い、「車体と会話している感覚」が芽生え始めました。
「シフトインジケーターなんかないし、どのくらいスピード出してるときは何速に入れるとかわからん・・・」と思っていたのですが、加速していると「このギアじゃもう回せないよ」と訴えかけてくるのです。かわいいやつめ。ATながらこの人馬一体感を楽しめるのはうれしいところです。


1時間近く走行しちょっぴり慣れてきたかも!?と思った矢先、ポツポツと雨が降り始めます。冗談じゃあないぜ。本降りになってきたのが家が近づいて土地勘のある道に入ってからだったのが唯一の救いです。
納車当日に初公道で40km走行し雨に降られた男。
私自身雨予報でもチャリで通勤する人間なので濡れることへの抵抗は薄いのですが、濡れた路面でチャリじゃ出ないスピードを出すのもさることながら、マジでマンホールが怖いです。
幸い危険を感じるシチュエーションはありませんでしたし、ほぼ無償の勉強代で安全意識が染みついたので悪い経験ではなかったのかなと思います。

 


私が無理やりモチベを上げた中で最も刺さった魅力が「バイクは、外に出ながら一人で引きこもることが出来る」というものでした。
アウトドアもイケて単独行動が大好きなヒッキーオタクである私にとってこれ以上なく贅沢な趣味です。
音楽を聴くために耳をふさぐのは怖かったので、15000円くらいかけてネックスピーカーも購入しました。これでもう無敵です。
野外で大声出して歌いながら疾走するのは気持ちの良いものです。
常時風景を楽しみつつ旅ゲを満たしながら一人の世界に浸れるので、これ以上なくオタク向けの趣味であると感じました。

 


納車の翌々日も深夜と昼~夕方の二度に渡って放浪を行いました。
深夜は真っ暗で何も見えない城山ダムを回り、夜が明けた頃牛丼を買って帰りました。

 


一寝入りしたのち、交通安全祈願のため高幡不動尊に訪れました。

 

 

兄弟もいました。

 


そこから八王子市街へ向かい、前述のネックスピーカーの購入と軽い腹ごしらえをしたのですが、駐車場所にかなり困りましたね。
結局かなり外れにある駐輪場へ停めました。
雨雲レーダーを確認するとそろそろ帰ったほうが無難ではあったのですが、北上していく雨雲予測を見て「これなら行ける!」と思ってしまい、125cc以下の規制が解除されて久しい大垂水峠を通って相模湖方面へ。しかし、この判断で後悔することになります。

 

雨とは無縁のまま大垂水を越えていったのですが、相模湖IC付近で突然横殴りの雷雨に襲われます。
また雨に降られてしまいました。こればっかりは完全に自業自得です。
急いで引き返し、深夜も通った津久井・城山方面を通過しての家路へ。
途中晴れ間も覗くなど、雨雲からは逃げ切ったかと思われましたが・・・。




町田街道に入った辺りで先ほど逃げ切った雨雲と感動の再会を果たしました。全身ビショビショ、走行中体に襲い来る大粒の雨はもはや凶器です。雹と勘違いするほどの痛さでした。


こうして豪雨に押し流される形で合計100km程度の放浪を終えました。
いや、楽しかったんですけどね、これも野球。

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以上で免許取得~初放浪までを綴った自分語りを締めようかと思います。
これからも放浪日記やオタク目線でのツーリングの楽しさを綴っていきたいと思っておりますので、次回の更新にご期待ください。